20220716 北方領土問題
① 「北方領土問題」はリサイクル品
「北方領土問題」とは、「勘違い」大金持ち野郎の「ジョン・フォスター・ダレス」によって捏造された分断工作でしかない。このことは「ウクライナ軍事衝突」の文中で説明したが、後でもう一度要点だけ抜き出して説明する。
日本とロシアを分断するためだけに捏造されたこの「北方領土問題」だが、私はこれを「リサイクル(再利用)」すべきだと考えている。
ロシアは過去に「タタールの軛(くびき)」といわれる他民族に支配される屈辱を100年間味わった。
同じように第2次世界大戦後、日本は「ハザールの軛」といわれる隷属状態が続いている。故に搾取され、ほぼ経済的植民地として、長時間労働と低賃金の中で喘いでいる。
こんなものほぼローマ帝国で使役された奴隷に等しい。いや、それ以下である。自分たちが奴隷であることにすら気づかない「奴隷」なのだから。
戦後80年近くが経った。そして今、「勘違い」大金持ち野郎の延命のためだけに国ごと滅ぼされようとしている。
私は100年を待つことはできない。今すぐこの「軛(くびき)」を粉々に破壊すべきだと考えている。
この軛を破壊するのに利用すべきなのが「北方領土問題」である。どうせ愚か者が残していった負の遺産である。ボロボロになるまで再利用したところで誰も文句は言わないだろう。
② ワースト、準ワースト or ベスト
北方領土問題の解決方法を3つ並べる。1つが「ワースト(最悪)」で、一つが「準ワースト(悪)」、そしてもう一つが「ベスト(最高)」である。
(1) 北方領土問題でロシアと国交断絶になる ~ワースト(最悪)~
「ウクライナ軍事衝突」の文中でも述べたが(この文章でも後述するが)、北方領土と呼ばれる4島を含む千島列島(クリル諸島)を完全に放棄したのは日本の「吉田茂」である。その後、ロシア側の心遣いで「歯舞群島」と「色丹島」の返還と平和条約の締結が決まったのに、それを一方的に台無しにしたのが日本である。
このような過去も顧みずに一方的にロシアに返還を迫り、呆れられ、険悪な雰囲気になることは愚の骨頂というものだ。
(2) ただちに日露平和条約を結ぶ ~準ワースト(悪)~
「ロシアとすぐに仲良くしたほうがいい。「北方領土問題」はロシアを刺激するだけだから、この際忘れてしまおう!」と言うのは、最悪と言わないまでも、全く良くはない。
一見良さそうに見える。しかしこれは川の中州に張ったテントのようなものである。増水しただけですぐに流されてしまう。
「勘違い」大金持ち野郎に「軛(くびき)」をはめられたままでどんなに平和条約を結ぼうが、まもなく命令一つでごねさせられ、破棄させられる。これでは無駄に時間を浪費するだけになる。
(3) ロシアと「北方領土問題」の根底について議論する ~ベスト(最高)~
何度も言うが、「北方領土問題」とは、日本の「ハザールの軛」という隷属問題なのである。この根幹を解消しない限り、何をやっても堂々巡りで時間をただただ浪費するだけになる。
この「ハザールの軛」という隷属問題を解消するには、「日米地位協定の破棄」と「在日米軍から国連軍への移行」が必須である。これを成し遂げるために利用すべきが「北方領土問題」である。
③ ベスト(最高)
日本は「日米地位協定」とそれを根拠にした「在日米軍駐留」という2本の金具により「軛(くびき)」をはめられている。これにより日本は「勘違い」大金持ち野郎のマリオネット(傀儡)となっているのだ。
自分の意志での決定権も拒否権もない。こんなマリオネットがどんな約束事をしてもすぐに反故にさせられてしまう。
故にこの2つの金具を破壊するために「北方領土問題」でロシアと揉める必要があるのだ。もちろん、お互いが協力するという確約の元で。
演劇チックに表現したほうが説明し易いので、ロシアと日本の言い合いを下に連ねる。
ロシア:「だから、南クリルは渡せないっていってるだろうが!!!」
日本:「何で返してくれないんだ!! 歯舞群島くらい返してくれたっていいだろ!!」
ロシア:「日本には「日米地位協定」があるんだぞ! あれがあるから日本のどこにでもアメリカ軍基地を作っていいことになってるんだ! 歯舞を日本に返したら、そこにアメリカの核ミサイル基地を造るかもしれないだろ!!」
日本:「じゃあ、その日米地位協定をなんとかしたら話が先に進むって言うのか?」
ロシア:「だから、そう言っているじゃねえか!」
日本:「それは国連で話し合うことだろ! だったらロシアと、尖閣諸島問題でぶつかっている中国にも国連に参加してもらって、この問題を一緒に話し合ってくれよ!! 俺だって他国の軍隊に金払ってまで居てもらいたくないんだぞ!!」
ロシア:「わかったよ! 中国とも話し合って国連でこの問題にピリオドを打ってやるよ!」
これを「予定調和」と呼ぶ。この結果をお互い決めた上での「口げんか」をすべきである。そして「日米地位協定の破棄」とそれに伴う「在日米軍の撤退」を国連で採決すべきである。
・・・ただし、今の日本をそのまま野放しにするのは危険である。
④ 日本は傀儡ゴキブリだらけ
今の日本の政治を見れば分かる。ほぼ全てが自分の意志の無い「傀儡ゴキブリ」だらけである。いつも指示を待っている。そして、指示さえされれば、どんな卑屈なことも恥じ入ることなく行なうのである。こんな状態で「野放し」することはたいへん危険である。チンパンジーに大型トレーラーを運転させるのと一緒である。
故に、在日米軍を撤退させてすぐにロシア・中国も含めた「国連軍」を駐留させるのが望ましい。そうすれば日本は「どちらか一方に加担するために暴走する」マリオネット国家ではなくなる。
そして、ある程度モラルと矜持が回復したところで独立国家として再建するべきである。
~平時ならば私もこんなことは考えない。しかし現在、追い詰められた「勘違い」大金持ち野郎はどんなことをしても日中戦争を勃発させる気でいる。故に過去に暴走させられた日本はしばし強い抑制的コントロールが必要である。「IPSP(抑制性シナプス後電位)」といったところか。~
⑤ 故に皆さんにやってもらいたいこと
上記の理由から、路上で「北方領土返せ~!」と言う事は半分正しく、半分間違っていることになる。
予定調和の口げんかの口実としては「北方領土を返せ!」ということは正しい。
しかし、「勘違い」大金持ち野郎に騙されて、「北方領土は日本のものなんだ~!」と本当に洗脳されて怒るのは間違いである。
こういうのを「似て非なるもの」という。同じことを言っていても、中身がまるで違うのだ。
何度も言ってくどくなるが、日本が今すぐやるべきことは「ハザールの軛(くびき)」の破壊である。
それを実現するための「北方領土問題のリサイクル」である。
故に皆さんにお願いしたい。もしこのブログにてこれらの文章を読んで御賛同いただけたなら、「北方領土返せ~!」と言うのではなく、「北方領土問題を進めろ~!」と言っていただきたいのだ。
たぶん、理解している人達はほくそ笑み、理解できてない人は目が点になるだろうが。
⑥ 北方領土問題が捏造された背景 ~その1~
詳しい流れは「ウクライナ軍事衝突」の文章を参照していただきたい。かなり長い文章になっているので、その文章の中から北方領土問題に関係する部分だけ抜き出し下に並べる。
~ 第2章 第二次世界大戦 ④ 日本敗北 ~
日本は計画通り、破滅的状態で敗戦することが決まった。ドイツも降伏し、もはや戦っているのは日本だけだった。だから日本は和平交渉を求めて打電を繰り返していた。しかし、それは無視された。
そのころヤルタ会談が開催され、そこで「勘違い」大金持ち野郎に雇われた単なる「傀儡指導者」であるアメリカのフランクリン・ロートシルトと、イギリスのウィストン・チャーチルと、ソ連(ロシア)のヨシフ・スターリンは「ヤルタ密約」を交わしていた。日本を徹底的に痛めつけ、二度と歯向かわないように無条件降伏させる方法が話し合われていた。
そこで決まったことが、アメリカによる新型爆弾による脅し(核爆弾の使用)と、ソ連(ロシア)の対日参戦である。
西でアメリカによる脅し、北でロシアによる脅しがここで決定された。つまり、対日参戦はソ連(ロシア)が一方的に独断で行なったことではない。
ちなみにこの間も日本は「停戦交渉を打電」していたのである。故に少なくとも民間人を大量虐殺する「核攻撃」は絶対にしてはならないものだった。
そしてもう一つ決まったことがあった。それが「日本分割統治」である。
ご存知だろうか?戦後ドイツは「アメリカ・イギリス・フランス・ソ連(ロシア)」の4カ国による分割統治がなされていたことを。ドイツはケーキみたいに4つに分けられたのである。そして朝鮮半島も2つに分けられた。
同じく、この時点で日本も「アメリカ・イギリス・ソ連・蒋介石」による分割統治がなされることが決定していたのである。
東北以北が「ソ連」、それ以南は「アメリカ」、九州が「イギリス」、そして四国が「蒋介石」と。
故に「北方領土を返せ~!!」と言うのは全くおかしいことになる。
このヤルタ会談どおり、蛮行は実施された。ソ連は対日侵攻し、2発の核爆弾が投下され、完膚なきまでに叩き伏せられた日本は屈辱的無条件降伏を余儀なくされた。
アジア諸国に「ナショナリズム」の種を蒔いた日本が完全に崩れ落ちたのである。
「勘違い」大金持ち野郎は高笑いした。これで二度と誰も歯向かわないだろうと。しかし、その笑い声はすぐに止んだ。アジアの「ナショナリズム」は止まらなかったのである。
⑦ 北方領土問題が捏造された背景 ~その2~
~ 第3章 日本完全植民地化と北方領土問題 ~
アジアのナショナリズムは止まらなかった。中国を蒋介石に任せようと大金を融資したのにも関わらず中国共産党軍の猛攻になす術がなかった能無し野郎「蒋介石」は台湾に逃亡し、中国は「勘違い」大金持ち野郎のコントロールが利かない国になってしまった。まもなくインドも独立を果たした。
東南アジアもこれに続けとどんどんと独立に向けて団結しだし、全く制御不能の状態となった。
故に、これ以上勢力が拡大しないように東アジアに堤防を作ることが急務になった。故にのんびり「日本を4国間分割統治する」などと言ってられなくなったのだ。
「日本を極東の防波堤にするために、全てアメリカが支配して、アメリカの軍事基地にする。」と焦って計画を大改編した。
しかし、ここで問題がまた発生した。ヨシフ・スターリンである。「勘違い」大金持ち野郎たちに対して腹に据えかねるものがあったのか。
この大改編計画に大反対したのである。もしかしたら、日本全てをアメリカの基地化してはいけないと思ったのか。
「東北は無理だとしても、北海道は確実に貰う!」と一歩も引かなかった。
GHQのチャールズ・ウィロビーは焦り、吉田茂を呼び出し、なんとしても北海道までをアメリカの軍事基地にするよう命令した。吉田茂は「北海道は無理です~。南クリル(国後島以東)は全て差し上げますので、北海道はどうか~・・(T_T)」と懇願し、カガノーヴィチの働きかけもありスターリンはしぶしぶ折れた。
故に「北方領土問題」なるものなど、始めから存在しないのである。それを懇願したのが日本であったのだから。
こうしてサンフランシスコ講和条約と日米安保条約によって日本は完全にアメリカの軍事基地化し、経済的植民地(アメリカの財布)となった。
⑧ 北方領土問題が捏造された背景 ~その3~
~ 第4章 「中華人民共和国」・「インド共和国」建国とスターリンの離反 ~
1949年10月01日、中華人民共和国の建国が宣言された。続いて1950年、インド共和国が成立した。そして両国ともまもなく核保有国となった。
「勘違い」大金持ち野郎が植民地として使役しようとした大国はナショナリズムにより団結し、独立。それどころか核武装まで果たしたのだ。もはや再植民地化は不可能となった。それどころか、植民地となっていた他のアジア諸国を支援し、さらにナショナリズムを拡大していった。
植民地支配を企んでいた「勘違い」大金持ち野郎は大いに焦り、その対策でてんてこ舞いの状態になった。そんな中、また反旗を翻した「裏切り者」が現れた。「ヨシフ・スターリン」である。
スターリンは前述の通り「カガノーヴィチ」というユ〇ヤ人の単なる傀儡だった。
1952年、この「勘違い」大金持ち野郎は憎きロシア人をさらに間引くため大都市のユ〇ヤ人医師に命令し、ロシア人の子どもたちを薬殺処分した(医師事件)。
心優しき「ヨシフ・スターリン」はユ〇ヤ人ではあったが、これには我慢がならなかった。ロシア人の子どもを救うため、この蛮行を行なったユ〇ヤ人医師全員を逮捕し、その半数を処刑してしまったのである。驚き激高したのが「カガノーヴィチ」だった。スターリンは最後はロシア人のために戦ったのである。しかし、翌1953年03月に暗殺されてしまった。
⑨ 北方領土問題が捏造された背景 ~その4~
~ 第5章 「ゲオルギー・ジューコフ」元帥 ~
「勘違い」大金持ち野郎たちはひとまず安心した。裏切り者「ヨシフ・スターリン」を殺し、ロシアは「カガノーヴィチ」が直接支配することになった。
これで「ナショナリズム」の拡大をどのように押さえ込むかに専心できるようになった。が、すぐにそれもままならない事態が生じた。
ロシアの英雄「ゲオルギー・ジューコフ」元帥が動いたのである。その動きは電光石火だった。
1953年06月26日、ゲオルギー・ジューコフ元帥がクーデターを決行。その動きはまさに電光石火で、カガノーヴィチはその行動を全く感知できなかった。ジューコフ元帥は瞬時にモスクワの中枢を制圧し、「カガノーヴィチ」とその側近「ベリヤ」を逮捕。ベリヤは泣き叫びながら処刑された。
これで大国ロシア、中国、インドが「勘違い」大金持ち野郎の制御が利かない状態になってしまったのである。
お分かりだろうか?今現在と全く同じ状況となったのである。
⑩ 北方領土問題が捏造された背景 ~その5~
~ 第6章 アジア・アフリカ会議と日露平和交渉 ④ 日露平和交渉~
アジア諸国が「アジア・アフリカ会議」で団結し始めた同じ頃、ソ連(ロシア)では「勘違い」大金持ち野郎の粛清が進み、協調外交の気運が高まっていた。
そこで、極東における対立状態を解消すべく、日本と平和条約を結ぶための働きかけが始まった。
すると怯えたのが日本である。ついこの間まで「北海道をよこせ!」と強硬な態度をとっていたので、また難題を突きつけられるのではと恐怖した。故になかなか話が進まなかったのである・・・
ロシア:「日本さん、こんにちは。今回は日本にとって素晴らしい提案を用意しました。」
日本:「な、何ですか? また、北海道をよこせとでも言うのですか、あ、あげませんよ!」
ロシア:「いや違うんです。私たちもクーデターで政権が変わりましてね。日本さんと仲良くしたほうが我々にとってもメリットが大きいという結論に至ったんです。でですね。その手土産に南クリルの西端の「歯舞群島」と「色丹島」を日本に差し上げるという提案なんですが。」
日本:「その代わりに北海道と交換ですって!っじ、冗談じゃありませんよ!!」
ロシア:「??? あの、誰もそんなことは言ってないですよ。交換はいりません。」
日本:「じ、じゃあ、多額の賠償金ですか?戦後の財政が逼迫している私たちに、むごいですよ!」
ロシア:「あの・・ お金もいらないんですが・・・」
日本:「じゃあ、何が目的なんですか?」
ロシア:「だから、目的は仲良くしたいんです。そのためにこちらも誠意を見せなきゃと思いまして、この2島返還で如何でしょうかと提案しているんです。」
日本:「え? タダで貰えるんですか? ・・・んにゃ~ぁ、そんなうまい話があるもんですか?」
ロシア:「・・・・」
全然話が前に進まないのである。
暫くこんなコントのようなやり取りが続いたが、それがソ連(ロシア)の本意であることが漸く分かり、外交官は大喜びした。
「俺たちって、歴史に、世界史の教科書に名前載っちゃうんじゃない?険悪だった日露間の橋渡ししたんだからさ。」
大喜びで日本に戻り、報告。日本は大喜びの内にすぐに平和条約を締結しようと動き出した。
が・・・
⑪ 北方領土問題が捏造された背景 ~その6~
~ ⑤ ダレス恫喝 ~
平和条約締結に向けて走り出そうとしたその矢先、突然電話が鳴った。アメリカの「ジョン・フォスター・ダレス国務長官」からであった。
ダレス:「貴様ら、何をやってるんだ?」
日本:「あ、これはダレス様。いやあの~。ロシアとの平和条約に向けてのですね・・・」
ダレス:「貴様ら。今がどんな時か分かっているのか? テメーらのやる事は極東の防波堤になることで、ロシアと仲良くなったら何の意味もなくなるじゃねーか。バカか、テメーらは?」
日本:「す、すみません!! あの~、どうしたらよいのでしょうか?」
ダレス:「二島返還じゃなく、国後島、択捉島も合わせて4島同時返還でなければ条件は飲めないとごねて交渉を台無しにしてこい。テメーら沖縄を返してもらいたいんだろ?」
日本:「わ・・・、わかりました・・」
このダレス恫喝に萎縮し、迎合した日本は胃潰瘍になりながらロシアの調印式場に赴いた。
ロシア:「やあ日本さん、遠路はるばるお越しいただいてありがとうございます。では約束どおり、2島返還式典の後、日露平和条約の締結を。」
日本:「あ、あの!」
ロシア:「はい?」
日本:「4島一括返還でなければ条件は飲めませんので、平和条約締結は致しません。これにて失礼させていただきます!(退出)」
ロシア:「・・・」
この後、日本の教科書には「北方四島は日本の固有の領土です。」と書かれるようになった。この教科書に「ジョン・フォスター・ダレス」の「ジョ」の字すら書いていない。
そしてこの教科書や報道などで洗脳された日本人がこめかみに血管を浮かび上がらせながら「北方領土を返せ~!!」と怒鳴るようになったのである。
~ 2022年07月16日 著 ~