ごまちゃんの世界史ノート

私の目的はたった一つ。「日中戦争の阻止」である。故にこのブログを立ち上げた理由も私の行動も、全てここに帰結する。現在の強引な憲法改正論。考えてみてほしい。今すぐやることではない。コロナパニックなどで疲弊した経済、市民生活をどのように回復させるかが急務なのに、なぜ軍事費を過去最大にして、福祉を最小にしているのか。騙されていては全てを失う。故にまずは知ってほしい。

20230814 虚無という名の「犭貪(とん)」

20230814 虚無という名の「犭貪(とん)」

「犭貪(とん)」とは、貪欲で手あたり次第喰らいつき貪る想像上の獣。最後は自分をも喰らい無に帰す。「人の欲望」を怪物として表現したもの。
http://3mirror.blog.fc2.com/?tag=%E8%92%BC%E5%A4%A9%E8%88%AA%E8%B7%AF
こんなものを所有すれば、どんなに財のある人でもすぐに無一文になるだろう。
これを所有している人は、このことを認識しながらもそんなバケモノを飼っているのだろうか?

① アウトロー(outlaw)って物凄いハイコスト

「あの人、アウトロー(outlaw:無法者)でかっこい~!」と、猫パンチをする俳優を応援していた時代もあったようだが。そもそもアウトロー(outlaw)とは法(law)の外に(out)出ることであり、この世界で本当に生きてゆくなら、物凄いコストがかかることになる。
法が守ってくれないので、強盗・殺人などに巻き込まれても警察を呼ぶこともできない。全て自分を自分自身で守るしかない。集団暴行されていても誰も助けてくれない。「無法」の世界で生きてゆくことはコスパ(コストパフォーマンス)が異常に悪い。
その中で生き抜いてでも保ちたい信念を貫くなら本当に恰好いい。それを「任侠道」というのだろう。
「俺はあうとろーだぜ。」と自分で言っている奴で、そんな本物を見たことがないが。
一般的な人なら、もっともコスパがいい生活を選ぶだろう。法によって守られているので、税金を納めていればある一定の庇護の中で安心して暮らしていける。もしその外に出てしまうと、ボディーガードを毎日雇ったりと物凄いコスト(費用)がかかる。
当たり前だが、なるべくコストパフォーマンスのよい生活が好まれる。

② 充実した生活

満ち足りた毎日とはどのようなものかを考えてみる。気の置けない仲間たちがたくさんいる。信頼しあうパートナーがいる。会社の上司として尊敬してくれる部下がたくさんいる。元気な子供たちに囲まれている。
どれを見ても「心が満たされた状態」にあり、これを「充実した生活」と呼んでいるのではなかろうか? もちろんこれがベースに在って、さらに大金を持っている、大企業の会長であるといった修飾語が付けばなお充実する人もいるのだろう。
でも、この修飾語のみが自分の元にあるが、誰からも信頼されず、真に信頼できる仲間もいない、あまりの傲慢と利己主義に愛想を尽かしたパートナーや家族はとっくに離散している。自分が偉ぶる職業もたんなる詐欺で何とか維持している虚構で、いつ崩れるか分からない恐怖を常に抱えている。
こんな人間が満ち足りた心を持つことができるのだろうか?

③ 虚無

心の中の虚無とはどのようなものなのか? 虚無とは何もないこと。充実の対義語である。
それが心の中にあっても、それを常として平常心を保っている人ならば何の問題もないだろう。
ただし心の中にある程度の充実を求める人にとっては苦痛となるようだ。なまじ虚栄心が強い場合は、うらぶれた田舎のスナックより煌びやかなネオン街を求めるサラリーマンように光を求め、何か明るい物を心の中に置きたくなるのだろう。
暗い心の中に灯す明かりを手に入れ、真っ暗な虚無の空間を照らし、ようやく安心する。

④ 虚無という名の「犭貪(とん)」

しかし、その心の中の虚無が「犭貪(とん)」という怪物だったらどうなるのだろうか?
どんなに明るい光を手に入れても、すぐにそれを飲み込み無に帰す。闇に戻る。 
闇に耐えられなくなり、更なる光を追い求める。ひと時の充実感でも得ようと金で女を漁ったりと。一時的には満たされたように感じても、その女性が本当にその男性を思慕したり、友人になってくれることはまずない。ドライな金の関係が終わり、控室に戻ると爆発したようにその男性を謗る言葉が乱れ飛ぶ。「マジあいつキモイよ。何度「俺はスゴイ」アピールすれば気が済むのよ。アフターとか言ってんのよ、あの顔で!」。女性の口は本当に悪い。
風俗店で女性を使役して充足感に浸るとでもいうのか? そんな空虚な充実で心が満たされることはない。舌の上に乗せた綿あめのようにすぐに溶けてなくなる。
こんな虚無への供物を貪欲なバケモノに与えたところで、一嘗めで平らげられる。
再び耐えがたき闇の中に独り置き去りにされる。故にさらに光を求めを繰り返し、何時しかその亡者となる。

⑤ 裏切者

人を助ける。心の底から感謝される。さらに人を不幸から救う。さらにその感謝・尊敬の念に包まれる。心の中が温かな充実感で満たされる。どんなに苦しくても人を救い続ける。それが自分の誇り・信念となる。
この「揺るぎない信念」をもつ人間を詐欺師は最も嫌う。どんなことをしても篭絡できないし、もっとも痛いところを的確に突いてくる。詐欺被害者を救い、その周囲の人達にその詐欺を知らしめる。
こんなことをされては詐欺商売はあがったりとなる。故になんとかこの信念を持つ英雄を取り込もうと、その英雄の心の隙を窺う。
金や色欲・物欲、権力欲など、何か心に隙を見つけ、そこをバールでこじ開け、大量に欲を満たすものを注ぎ込む。手招きをする欲望に打ち勝ち、自分の信念を貫ける英雄ならばさらにその上の高台に登れたものを、そのような欲に負け、「俺は今までこれだけ頑張ってきたんだから、これはそのご褒美なんだ!」と自分に言い訳をしてその「ご褒美」に飛びつき、俗世の中へ落ちてゆく者が後を絶たない。
その欲望に浸りそれが常態化すると、今まで質素でも頑張ってきた生活がみすぼらしく感じるようになる。
詐欺師たちはその欲に負けたことをネタに脅し、更なる欲望のご褒美をちらつかせて、自分たちに都合のいいように働く奴隷に仕上げてゆく。
その様子に気づき始めた人たちが心配になり、今までの信頼をその裏切者に向ける。その裏切者は最初はまだ騙せると思い「英雄気取り」を演じる。しかし今までとは様子が異なる。あちらこちらに矛盾した、今までとは正反対の発言や行動が目立つようになる。
「まさか、裏切ったんですか?」、この問いかけがきっかけとなる。
その問いかけた人たちを冷遇し、遠ざけ、さらに嘲笑し、さらに「自分こそが正しくて、あいつが言うことは全て間違っている。あいつは詐欺師なんだ!」と誰も問うてないことを叫びだす。
怖いのだ。今までの信頼や尊敬・崇拝というものが一気に裏切者への憎悪に変わることが。
故にどんどんとその信頼してくれた人たちがいなくなってゆく。自らその人たちに唾を吐きかけ、縁を切るからだ。
自分の心を満たしてくれていた信頼・尊敬が憎悪に変わり、その心の中は暗闇に包まれてゆく。それを補うために、さらに与えられる「ご褒美」を貪り・しゃぶりつくようになる。
そんな餓鬼のような俗物にしゃぶりつかれた女性はたまったものではないだろう。金のために笑っていても、全身を鳥肌とじんましんが覆う。その「えへへへ・・」という下品な嘲笑と侮辱・蔑みの言葉の嵐。5分と一緒にはいられない魔物を接待しなくてはならない地獄。
その女性たちから思慕の念を得られないか?と途轍もなくあさましい期待を持ってもそれは得られない。
故になんとか以前のような「信頼・尊敬」を得ようと、「英雄気取り」を演じて信頼を得ようと努力するが、その言説は支離滅裂で、さらに下品をさらけ出した本性そのままに語るので今までのような洗練された人を引き付ける魅力はない。さらにその矛盾点を突くと突然キレる。

⑥ ゴルギアス衆愚政治

この「裏切者(英雄気取り)」は突然キレてとんでもないことを言い出す。
「信じる人が多い方が真実なんです。僕の言説を信じる人がこれだけいるのだから、これが真実なんです。あなたが一人そう考えたところで、僕みたいに相手を説得できないで少数派なのだから、それは間違ってるんだ!!」と居直る。
これではまるで古代ギリシャの「ゴルギアス(詭弁家)」である。この詭弁家たちがソクラテスを殺し、政治を「デマゴーゴス(扇動政治家)」だらけにし、衆愚政治に陥らせ、アケメネス朝ペルシアにすら打ち勝ったギリシャを滅ぼした。
この英雄気取りは自分のやっていることが分かっていないように思える。
心の中に強欲な「犭貪(とん)」を住まわせ、その怪物に無限に供物を捧げ、挙句の果てにたくさんの人達から恨まれ、国まで滅ぼし住処を無くす。とてもハイコストであることに気づいていない。

⑦ 日本が滅ぶ

今日本は、「汚挫Y遅漏」や「つるっぱげヒキガエルYoutuber」というデマゴーゴスが跋扈し、それをこのような心の中に「犭貪(とん)」を住まわす餓鬼たちが支え、滅亡に向けて爆走しようとしている。
このデマゴーゴスたちの末路が幸せになったとは聞き及んでいない。周囲の人達から恨まれ、その中で他国に攻め込まれ隷属したのである。たぶんその地獄絵図のような混乱の中で大半が命を落としたのだろう。

さて、このような人を裏切り、恨まれ、しまいに居直った裏切者の最期は突然訪れる。
「おはようございます。私は今日も「真実」を発信いたします。動画は映ってますか~?」
「あ、はいはい。皆さんちょっと待ってくださいね。宅急便が届いたみたいで。取ってきま~す。」
「は~ぃ・・・」
(パンパンパンパン・・・・・)

 

 

 

 

 

~20230814 著~